同病の者で語らうことで不安が安らぐ。

入院生活は大変、でも、男性よりも女性の方が色々と大変。実体験をもとにみんなで共有しよう。

子供を妊娠中に、「絨毛膜下血腫」というものになりました。これは、子宮の中に血の塊ができてしまって、それが大きくなってしまうと赤ちゃんが危ないというものです。出血をたくさんしていたため、救急車で運ばれてそのまま入院することになりました。出血した時は羊水が流れるような感じの生暖かいものがたくさん出てきて、初めて自分で救急車を呼びました。とても怖かったですし心配でした。夫もいない時に一人でいるときにそうなりました。

病院に行った時の処置は、まず担架で運ばれて、朝方だったので人はあまりいなくて、ベッドの診察台におかれました。そして、夜勤の先生かわかりませんが、眼鏡をかけた年輩の男の先生が来て、地でぬれたズボンのままでいるのを看護士さんが履き替えてくれてそのまま見てもらいました。

そしてエコーか何かを見て、血腫があるということがわかりました。たいてい数センチのもののようなのですが、私は十センチくらいあったので様子見ということでそのまま入院することになりました。しかし、一度入院する前に家に帰されて、家の中で安静にしているように言われたのですが、家には兄弟もいるので安静にすることができなくて入院することになりました。

入院中に驚いたことは、同じ室内に同じような感じで入院してきた人がいたということです。また、心が温かくなるエピソードは、その入院していた室内の人がカーテンを開けてみんなで話そうというような感じの雰囲気にしてくれて、そのまま話すことができました。なかなか勇気がなければできないと思うのですが、とても気持ちのいい入院患者さんばかりで自分一人でつらい思いをしなくて済んだといいますか、いろいろな気持ちをご飯を食べるときなどに分かち合って一人ではないんだという気持ちになりました。

ふつうはカーテン越しに一人でいるのでつらいのですが、やっぱり一人でいることがとてもしんどかったので、いい部屋に通されたと感じました。食事も一人ではなくみんなで会話しながら食べていたので心配事が無くなりました。約二か月間の入院でしたので長かったです。とても不安になることが多かったですが、同じ病室の人と話ができたことで救われました。

入院中はだんなが仕事を時短にしたり、私の母や妹が家に来て子供の面倒を見てくれました。小学生なのである程度はできますが、さすがにひとりで夜まで留守番させるわけにもいかないので、ママ友などにも助けてもらいながら2ヶ月たくさんの人にお世話になりました。子供も一生懸命我慢したことも多かったようですが、買い物へ行ったり、洗濯ものを畳んだり、掃除機をかけたり、ごはんまで炊けるようになるなど、ひとりでできることが多くなったので、成長に感動しました。

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入院中に怖かったことは、出血がなかなか収まらなかったことです。また、困ったことは、動いてはいけなかったので、じっとして耐えることが本当に大変でした。看護士さんが皆優しくて、夜勤もあって大変なのにとてもいい雰囲気だったのは良かったです。とてもいい看護士さんばかりでした。私がつらいことがあるとそのことに対して色々な声掛けをしてくれましたし、励ましてくれました。

入院したのはこれが初めてだったので、入院生活ってこんな感じなのだということがわかりました。とても心に残る入院生活でした。特に毎日「おはようございます」という看護士さんの一言だけでも気持ちが救われることがありました。薬を見ながら毎日格闘でしたので、とてもその言葉で励まされました。薬を多く飲んでいましたがだんだん少なくなって快方に向かって良かったです。薬が変わるたびに看護士さんが細やかに体調を気にしてくださったので、安心して過ごすことが出来ました。

水, 2月 10 2021 » »